9: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/04/13(金) 03:13:05.48 ID:NDASyQPp0
○
しばらくして、二人分の料理が運ばれてきた。
眼前に置かれた熱々のステーキプレートの上でじゅうじゅう音を立てている鶏肉は、殺人的な魅力を放っていて、思わず「わあ」と声を上げてしまう。
ごく普通のファミレスの、なんでもないメニューであったけれど、少し遅い夕飯ということもあって空腹が限界を迎えていた私には、とてつもないご馳走に見えた。
私のその様が面白かったらしく、プロデューサーはくすくす笑いながらフォークとナイフを手渡してくる。
「食べようか。待ちきれないみたいだし」
軽口に軽口を返す暇はもうなく、ただ「うん」と返し、二人して「いただきます」をした。
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