6: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/04/13(金) 03:10:55.05 ID:NDASyQPp0
○
「担当アイドルとのコミュニケーションをちゃんと取ろう、みたいな話は結構言われててさ」
「うん」
「まぁ、つまり、そんなわけ」
「それ、私に会いたくて来たってことだよね」
「そうとも言える」
「あれ、正直だ」
「そう。正直なんだよ俺は。そして正直者には然るべき褒美がないといけないと思う」
ああ言えばこう言う、を体現しているかのように自分のペースで話を繰り広げるプロデューサーと、それに付き合う私。
オウムのように「ご褒美は?」と連呼するプロデューサーの声を遮るようにして、べしっと背を叩いてやり、ベンチから立ち上がった。
「夜ご飯。連れて行かれてあげる」
言って、私が微笑むと、プロデューサーは「斬新なデートのお誘いだなぁ」と呟いて、同じくベンチから立ち上がった。
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