3: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/04/13(金) 03:09:12.64 ID:NDASyQPp0
○
少しして、プロデューサーがアイシング用品を持って戻ってきて、わざとらしく私の隣にどさっと座り込む。
そうして、氷を私の首筋に当てようとしてきたので、払いのけてやる。
「ばれたか」
「もう。くだらないことしないでよ」
プロデューサーは悪びれもせずに笑って氷嚢を手渡す。
それを受け取り、私は酷使した筋肉を冷やすことに努めた。
プロデューサーはというと、アイシングのために私の両手が塞がっているのをいいことに「ほら、水分摂って」だとか「アミノ酸も」だとか言って、何かと口元へと運んでくる。
疲労に包まれている状態では、抵抗する元気もない。
だから、半ば諦めて、受け入れる。
どうやらプロデューサーはそれが嬉しいらしく、より一層にこにことしているのだった。
15Res/9.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20