22: ◆eUYYCXmg66AS[saga]
2018/04/13(金) 21:39:56.89 ID:rQ27smY8o
私もスマホをテーブルから取り、自然な動きで操作を行った。
画面に写し出されたのはキャンプの写真。
指を滑らせ次々と移りゆく景色を眺めた。
思わず指が止まるのは、なでしこが写っている写真。
23: ◆eUYYCXmg66AS[saga]
2018/04/13(金) 21:42:46.74 ID:rQ27smY8o
定額で音楽を聴き放題のサービス。
あらかじめ家でダウンロードしておいたプレイリストを選択する。
キャンプに合いそうなジャズミュージック。
小洒落た喫茶店でかかっていそうな曲だ。
24: ◆eUYYCXmg66AS[saga]
2018/04/13(金) 21:43:47.44 ID:rQ27smY8o
続きは明日
25: ◆eUYYCXmg66AS[saga]
2018/04/14(土) 21:06:16.99 ID:U2ZZFKn3o
4.―――――――――――――――――――
少しずつ空が赤みがかり、それに応えるように景色も染まり出す。
湖の水面も違った表情を見せている。
富士山もピンク色になってきた。
26: ◆eUYYCXmg66AS[saga]
2018/04/14(土) 21:09:40.84 ID:U2ZZFKn3o
なでしこは手慣れた様子でマッチを擦り、火を入れる。細長いガラスのグローブに火が立ち登った。
「おお……」
思わず声が漏れてしまった。
27: ◆eUYYCXmg66AS[saga]
2018/04/14(土) 21:14:15.02 ID:U2ZZFKn3o
「いいよね〜、小さな焚き火みたいで」
「室内でも出来る焚き火だな」
「買ったとき家でつけてみたよ。みんな気に入ってた」
28: ◆eUYYCXmg66AS[saga]
2018/04/14(土) 21:14:57.56 ID:U2ZZFKn3o
続きは明日
29:名無しNIPPER[sage]
2018/04/15(日) 00:48:12.05 ID:U4ZMY++c0
ええな
30: ◆eUYYCXmg66AS[saga]
2018/04/15(日) 20:34:52.89 ID:GJ4ujZ7do
5.―――――――――――――――――――
「さて、そろそろ焚き火しようか。冷えてきたし」
春でも日が沈むと少し肌寒さを感じる。
31: ◆eUYYCXmg66AS[saga]
2018/04/15(日) 20:37:15.20 ID:GJ4ujZ7do
なでしこが手際よく松ぼっくりを並べていく、ちょっと量が多い気が……
その中から一個を拾い、マッチで火がつけられる。
『あつい!』
32: ◆eUYYCXmg66AS[saga]
2018/04/15(日) 20:40:33.37 ID:GJ4ujZ7do
焚き火で暖まりながら、私はなでしこへ質問をする。
「なでしこ、キャンプ道具積んで自転車で来るの大変じゃなかった?」
私もこれまでは同じように自転車で来ていたけれど、なでしこの住所からでは距離が遠い。
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