周子「昨日のあたしが知らない場所を」
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72: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/15(日) 12:08:30.33 ID:CS+tPRVL0



名刺に書かれていた会社の名前を調べてみたら、オーディションの会場はすぐに見つかった。

以下略 AAS



73: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/15(日) 12:09:47.99 ID:CS+tPRVL0
よく晴れた初夏の朝だった。

入道雲の子供がぽつんと浮かんでいるだけの空は青一色で、とても眩しかった。

今日のあたしは、着物美人の看板娘から一転、イマドキの装いの18歳。
以下略 AAS



74: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/15(日) 12:11:12.06 ID:CS+tPRVL0
「自社でやる余裕があればいいんだけれどな。残念ながら今日の会場は貸し会議室だ。えっと」


男の人が言葉に詰まる。

以下略 AAS



75: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/15(日) 12:12:17.24 ID:CS+tPRVL0
「オーディション、受けに来たよ」


男の人は満足そうに頷いたけれど、すぐにその眉が少し顰められたのが分かった。

以下略 AAS



76: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/15(日) 12:13:16.54 ID:CS+tPRVL0
ええい、ままよ。


「いやあ、それが色々あってね」

以下略 AAS



77: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/15(日) 12:14:25.00 ID:CS+tPRVL0
塩見家が大揺れに揺れたここ数日のことは……今は思い出さないでおこう。

親には、オーディションを受けるとだけ言って出てきた。

本当のことなんか、言えるわけがない。
以下略 AAS



78: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/15(日) 12:16:20.65 ID:CS+tPRVL0
まだ心配そうな顔をしている男の人に、にへらと笑顔で答える。


「そんな顔せんといてよ。まだオーディションに受かってもいないんだし。アイドルになれるとも決まってないんだからさ」

以下略 AAS



79: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/15(日) 12:17:41.03 ID:CS+tPRVL0
そのときは多分、昨日までと何も変わらない。

あたしはただの周子のままなんだろう。

でも、もしそうでなかったら?
以下略 AAS



80: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/15(日) 12:18:45.38 ID:CS+tPRVL0
やりたいこともないのなら、大学に行ってもしょうがない。

テレビの偉い人たちは口を揃えてそんなことを言う。

ミッコにユカちゃんに青子は、やりたいことを探して大学生活を謳歌しているんだと思う。
以下略 AAS



81: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/15(日) 12:19:32.87 ID:CS+tPRVL0
おしまい。


82: ◆vOwUmN9Rng[saga]
2018/04/15(日) 12:26:16.31 ID:CS+tPRVL0
お付き合いいただきありがとうございました。

HTML化依頼出してきます。


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