3: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2018/04/09(月) 00:03:11.39 ID:BEFLqt5g0
4月10日。
「あ、もう昼だ」と、私はそう思いながら目を覚ました。コタツに入ったままの下半身は汗をかいて蒸れていて、少し不快。
日光はカーテンで遮られていて、薄明かりの中、目をこすってメガネをかける。部屋の中には甘ったるい匂いと、アルコール臭が充満している。昨日食べたケーキと、初めて飲んだビールの残り香だろう。
テーブルの上には空き缶とペットボトル、チキンの骨、床にはスナック菓子の空き袋と、もう散々な状態。二十歳になって初めて迎える朝(昼)が、こんなぐうたらでどうしようもないのは、どうも私らしいというかなんというか。
昨日は、私の二十歳の誕生日だった。高校時代の友達(彼女も二十歳)が私の家に来て、一緒に食べて飲んで、空が白くなりかけるまでアニメをぶっ続けて鑑賞した。後半辺りの記憶はすっ飛んでいる。
まだ彼女はこたつの中で寝ていたままだった。てらてらと輝き、口から一筋の筋を描き絨毯を汚しているヨダレは、見ない振りをして無視をした。
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