22: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2018/04/09(月) 00:14:51.04 ID:BEFLqt5g0
「…………あ……ハイ………」
『日付が変わる前に、言えて良かったよ』
そう言われてハッとして、ベランダから部屋の中をのぞき込み、壁掛け時計を見る。11時56分。私の誕生日は、まだ終わっていなかった。
『プレゼントは、今日中には無理そうだから、せめて言葉だけでも直接』
電話越しで、彼はそう言って照れくさそうに笑う。こんなの、卑怯過ぎる。
「……Pさん」
『ん?』
「……ありがとうございまス」
軽い放心状態になってしまった。ああ、もう言っちゃおうかな。一年前から今までのことを。
うん、今しかない気がする。
「Pさん」
『何?』
「ちょっとお時間、いいっスか?」
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