5: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2018/04/02(月) 01:03:34.49 ID:2dkh2G9M0
……今日はペースを崩されていますわね。
ダイヤ「千歌さんこそ……寒くないのですか? カーディガンを貸してもらっている手前、難なのですが……」
千歌「んー? チカは平気だよ! キソタイシャ高いから!」
ダイヤ「……意味わかって使ってますか?」
千歌「体温が高いって意味でしょ?」
ダイヤ「……じゃあ、まあ……それでいいですわ」
千歌「今日もちかちーのおててはぽかぽかなんだぞ〜♪」
そう言って、わたくしの手をぎゅっと握る。
千歌「……だから、ダイヤさんの冷たいおててはこうしてチカが温めちゃうのだ」
おどけて言う口振りとは打って変わって、その表情はとても穏やかで慈しみに溢れた温もりを感じる。
ダイヤ「ふふ……ありがとうございます」
わたくしも釣られて、はにかむ。
──本当に貴女の隣にいると、笑顔が溢れてしまいますわね。
二人で手を握りながら、ぼんやりとしていると、
千歌「あ、バス来た」
浦女のある方向からバスが来ました。
わたくしたちを沼津に連れて行ってくれるバスです。
千歌「じゃ、いこっか」
ダイヤ「ええ」
千歌さんに手を引かれ、わたくしたちはバスへと乗り込みました。
* * *
16Res/12.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20