26: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:52:30.25 ID:X17K8DuQ0
「それは……まぁ、その、うん……ごめんね」
自分の言葉のせいだと分かっているから、忍のしゅんとした顔は思った以上に良心に響いた。
今お金がなくてねーなんて笑って、忍は誤魔化すけれど、キラキラとした笑顔からは程遠かった。
あぁ、もう。そんな顔が見たかったわけじゃないのに。
忍は笑ってた方が可愛いから。
「肉まん」
「え?」
「コンビニの肉まん、ひとつ。それで……引き受けるから」
なんて安上がりなんだろうと思うけれど、それでも心に逆らえない。
どうせ自分の練習なんてあってないようなものだ。後付けで自分に言い訳してみる。
そんな僕の答えは思いがけなかったのか、くるっと目を丸くして。
少し申し訳なそうな、でも嬉しさのこぼれる忍が戻ってきた。
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