1: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/03/30(金) 23:30:07.44 ID:hRbC8D020
吟遊詩人「もう!勘弁してくれよ!」
勇者「急にどうしました?」
戦士「何か問題でもあったか」
僧侶「特に思い当たりませんが」
吟遊詩人「そういうところだよ!お前ら、ちょっと真面目過ぎやしないか!?」
勇者「真面目・・・だめですか?」
吟遊詩人「よくないね!全然よくない!」
吟遊詩人「ぶっちゃけ、俺としては商売あがったりなわけよ」
戦士「話が見えんな」
僧侶「そうですね、具体的にお願いしたいところです」
吟遊詩人「俺はアンタらの仲間になるにあたってさ、一つだけ条件を出したよな!覚えているか?」
勇者「それは、もちろん」
勇者「私たちの魔王討伐の旅を、詩にして遍く世界に届けたい。でしたよね?」
吟遊詩人「覚えてんじゃねえか!」
勇者「・・・何か問題が?」
吟遊詩人「この道中、イベントが!ハプニングが!一切、起きてねえんだよ!」
僧侶「そうですっけ?」
戦士「そんなことは無いと思うぞ、立ち寄った村で魔物退治を請け負ったり。盗賊団と対峙したりしてるじゃないか」
勇者「恙なく世界を救っていますよね」
吟遊詩人「それが問題なんだよ!」
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2: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/03/30(金) 23:30:41.83 ID:hRbC8D020
吟遊詩人「例えば、この間の魔物退治!魔物が住む洞窟に入る直前に、戦士!お前はなんて言った!?」
戦士「・・・えっと、『子供の頃、幼馴染と遊んだ洞窟もちょうどこんな感じだったなあ』だったか」
3: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/03/30(金) 23:31:07.33 ID:hRbC8D020
吟遊詩人「そういうところだって言ってんだろ!」
僧侶「あ・・・すみません」
4: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/03/30(金) 23:31:34.49 ID:hRbC8D020
――――――
とある街道にて
5: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/03/30(金) 23:32:01.74 ID:hRbC8D020
勇者「な、なにを!」
吟遊詩人「吟遊詩人スキル!逃走の奏で!」プポー
6: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/03/30(金) 23:32:31.29 ID:hRbC8D020
――――――
吟遊詩人「ね、無事だったでしょう?」
7: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/03/30(金) 23:32:58.41 ID:hRbC8D020
――――――
東の大都市 闇市場
8: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/03/30(金) 23:33:25.19 ID:hRbC8D020
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勇者「なっ!?僧侶さんが痴漢の容疑で捕まった!?」
9: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/03/30(金) 23:33:51.57 ID:hRbC8D020
勇者「・・・」
戦士「・・・それだと、俺たちが犯罪者になってしまうぞ」
10: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/03/30(金) 23:34:19.58 ID:hRbC8D020
――――――
僧侶「うわああああああああああ、勇者さまああああああああああああああああ!」
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