「それでは、勇者の面接を始めます」
1- 20
86: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:41:20.95 ID:AjSdyyFV0

行政官「お二人ともご自身の年齢をお考え下さい」

剣聖「そういうお前こそ……いや、目の下に隈ができているぐらいで他には特にないな」

大司教「なんじゃ、儂らが体を張っているのに一人だけ無傷とは!友達甲斐のないやつじゃ!」

行政官「私の戦場は机の上にあるんですよ!」

行政官「……それに、私は命までかけているつもりはありませんよ。精々が、行政官という職ぐらいです」

剣聖「俺にかけれるのは、この命ぐらいの物しかない」

大司教「自身のできることをやっているだけじゃ、お主が気にすることではないぞ」

行政官「この歳でせっかく見つけた飲み仲間なんです。どうか、お体だけは」

剣聖「……む、それはすまなかった。以後は気を付けよう」

行政官「約束ですよ?だいたい、いい迷惑です」

行政官「あなた方は、名誉の負傷と思ってらっしゃるかもしれませんけどね」

行政官「この仕事に就く3人の内2人が魔王の手先によって害を受けているのにもかかわらず、一人だけ無傷」

行政官「そのうえ、その一人は背任の容疑かかけられている。とすれば、私が魔王軍に寝返っているなんて疑いをかけられたらどうするんですか」

大司教「そ、そこまでは考えておらんかったわ。すまんの」

行政官「ったく、もういいです。仕事にかかりましょうか」

行政官「今日は、第一次選考リストに残った最後の勇者候補の面接です」

行政官「お二人とも、気を緩めず確り臨んでくださいね」

大司教「うむ、いよいよこの仕事もひと段落か。少しホッとするわ」

行政官「……」

剣聖「おい、言ってる傍から気が緩んでるぞ」

大司教「おおっ、すまぬすまぬ」

行政官「確りお願いしますよ」


行政官「それでは、どうぞお入りください」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
115Res/104.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice