「それでは、勇者の面接を始めます」
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87: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:41:48.05 ID:AjSdyyFV0

――――――

ニート「ですからあ、俺は勇者になりたくて面接に来たわけじゃないんですよ」

大司教「うん?」

行政官「では、何をしにいらっしゃったんですか?」

ニート「俺は勇者になりたくないからこそ、面接を受けに来たんす」

剣聖「全く理解できんな。こんな腑抜けた奴が、最後の勇者候補なのか……世も末だな」

ニート「あのー、お爺さんがた。俺の話聞いてもらっていいっすか?」

大司教「爺さん……?」

剣聖「行政官。勇者不適格者は切り伏せて良いというルールだったよな」

行政官「残念ですが、そのようなルールはありません。甚だ遺憾ではありますが」

剣聖「ならば、今から新ルール追加だ。よいな行政官」

大司教「儂も剣聖殿の提案に賛成じゃ。後のことは気にするな、いまじゃやれ剣聖」

行政官「まあまあ、剣聖殿。それに大司教。まずは話を聞いてみるべきではありませんか」

大司教「何を申すか。儂たちは、こんなクソガキの与太話を聞くために集められたわけではないぞ」

ニート「はい?」

剣聖「その通りだ。我々の仕事は、腑抜けの話に耳を傾けることではない」

ニート「ちょっといいですか?もしかして俺の事、舐めてませんか?」

行政官「その通り、我々は勇者を選ぶために集められたのです」

行政官「ですから、我々は我々の職務を忠実にこなさなくてはなりません」

ニート「……」

行政官「例え、勇者候補本人にその意思が無いとしても。彼が勇者たるかどうかを判断するのが私たちの仕事です」

大司教「ぐうの音もでんわ」

剣聖「よかろう、話を聞くだけだ。それが終わったら、切り伏せる」


行政官「ですから、そのようなルールはありませんって」


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