「それでは、勇者の面接を始めます」
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33: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/07(土) 11:04:49.29 ID:hNg45iQ40

――――――

勇者は、後の世に知られている女神の加護などは受けてはいなかった
確かに剣と魔法の腕は、尋常ならざるものであったが
全て人間の範疇に収まるものだ
そうでなくては、この俺を雇ったりはしなかっただろう

そんな勇者が魔王を倒し得たのは、その覚悟にあった


魔王「ふふふ、たった二人で我の下までたどり着くとは驚嘆に値するぞ」

勇者「それは違う、俺たちは二人だったからこそここまでたどり着いたんだ」

剣士「大人数であれば、魔王城に入る前に捕捉されて数ですりつぶされていただろうよ・・・」

魔王「それでもさ」

魔王「我は慎重な男だ、実のところお前たち二人の情報は得ていた」

剣士「・・・」

魔王「我が魔王軍幹部を悉く暗殺していったお前たちのことを、我が知らないはずがないであろう」

勇者「ならば何故、魔王城の警備を俺たちは抜けられた?お前が慎重な男だというなら、万全な警備体制を引くこともできたはずだ」

魔王「それだけ、お前たちの行動が迅速だったのだ。幹部を殺され、組織の命令系統が混乱していたこともある」

魔王「だが、それ以上に。我は、お前たちに会いたかったのだ」

勇者「戦闘狂め・・・」

魔王「勘違いするな。戦うためではない」

勇者「では、どういうつもりだ」

剣士「勇者、奴は俺たちを取り込むつもりだ」

魔王「察しが良くて助かる。まあ、その通りなのだ」


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