「それでは、勇者の面接を始めます」
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31: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/07(土) 11:03:54.26 ID:hNg45iQ40

行政官「そういえば勇者の印は、確認していませんでしたね」

剣聖「あの大騒ぎの後だ、忘れても致し方あるまい」

大司教「まあ、そこはどうとでもなるし」

行政官「それもそうですね・・・正直に申し上げると、私は彼を勇者に認定するべきだと考えているのですが」

大司教「力量は申し分ないのではないか。何より彼は、神から力を授かっている」

行政官「そう、先代勇者と同じ。神に与えられた力を彼は持っている」

行政官「神の助けがなくては、魔王には勝てないのでは?そうだとすれば、彼は最も勇者に近い男です」

大司教「剣聖殿の言いようも最もではあるがのう。しかし、その心配も杞憂に終わるやもしれんぞ」

剣聖「・・・俺の意見は変わらん。奴に、勇者は勤まらん」

剣聖「それに、アンタらは一つ間違えている」

行政官「?」

剣聖「先代勇者は、神の助けなど得ていない」


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