87:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 04:56:03.37 ID:pV04h44/0
忍の方を振り返った時、キラリと妖刀が光を反射した。
切れ味の良いその刀は、磨きに磨かれ、まるで表面が鏡の様に光沢を帯びて居たのだ。
そこに、映っていた。
僕がではない。僕の背後にある階段が。より正確には、その手すりの間からこちらを覗く真っ白な少年の姿が。
忍野「何じゃお前様、どうかしたのか?」
言葉が出なかった。
今まで散々、正真正銘の化物と渡り合ってきた。
だから、どこかで「今更幽霊なんて」と言う思いが無かったとは言えない。
それが打ち砕かれた。
今まで相手にしてきた怪異とは、恐怖の種類が違った。
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