千早「賽は、投げられた」
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94:名無しNIPPER[saga]
2018/03/29(木) 20:51:15.06 ID:nKI6vhSl0


彼女は私の言動一つで、色とりどりな喜怒哀楽を見せる。


私が歌いたいと言うと、聴きたい聴きたいと喜ぶ。

私がもうやめようかなと呟くと、絶対に駄目だと怒る。

私が悲しみを堪えていると、一緒に涙を溜めて哀しむ。

私が笑える話をすると、一緒に顔を綻ばせて楽しむ。



これまで灰色だった世界が、少しずつ色づいていく。


彼女の表情や言葉の一つ一つが、極彩色よりも鮮やかに光る。


薄暗くて識別できなかった空間を、まばゆい光で照らしていく。




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