78:名無しNIPPER[saga]
2018/03/28(水) 17:37:02.44 ID:+0zrf0Mn0
私の手を包む温もりは、もう添えられるだけで、殆ど力は籠っていなかった。
「社長、昔は腕利きのプロデューサーだったんだね」
「いつもの姿からは全然想像できなかったわ」
「社長にも、プロデューサーさんみたいに走り回ってた時期があるのかな」
「あったのでしょうね。がむしゃらに走り続けた日々が」
少し世代がずれていて、抜けているところがあって。
それでも、みんながこの事務所に居るのは、間違いなく社長のお陰で。
どうなっても、社長がいれば何とかなるでしょう。
そう思わせてくれる、信頼感があった。
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