475:名無しNIPPER[saga]
2018/06/06(水) 23:57:55.73 ID:t5R96Tej0
「声もだいぶ戻ったみたいだな」
「八割方、といったところでしょうか」
「やっぱり千早はすごいな、この短期間で」
「トレーナーさんのお陰です」
力量はかつてに及ばずとも。
今の私の声は、これまでの人生で最も伸び伸びとしている。
あー、あー、と声を出すだけで。
ココロが確かに満たされていくのが分かる。
プロデューサーの表情にも、先ほどの暗さはない。
幾度となく見てきた、いつもより少し険しい、仕事の顔。
「それじゃあ、準備はいいか?」
プロデューサーはしゃがみ、足元のプレイヤーに手を伸ばす。
「はい、いつでもどうぞ」
カチッと、ボタンが押される音が聞こえた。
640Res/352.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20