470:名無しNIPPER[saga]
2018/05/31(木) 01:20:53.69 ID:D6l+5lRj0
「歌詞、書けたんだって?」
レッスン場に向かう前、事務所に立ち寄るとやや不安そうな面持ちのプロデューサーがいた。
「ご心配をおかけしてすみません、ですがお陰様で、納得のいくものが書けました」
「それはよかった、けど……本番、大丈夫だよな?」
プロデューサーがカレンダーに目をやる。
ライブの日までは、もうあまり長くはない。
「大丈夫、だと思います」
「お、思います?」
「今からレッスン場で、初めて通しで歌うんです」
私の答えに、プロデューサーの表情がみるみる暗くなる。
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