467:名無しNIPPER[saga]
2018/05/31(木) 01:14:09.22 ID:D6l+5lRj0
「さて、私は雑誌を読むことにいたしましょう」
くすりと笑って、四条さんが手元の本に目を落とす。
その意図を察して、高槻さんがあわあわと慌てながら言い繕う。
「あっ、えっと、その、あの、お掃除! お掃除するんでした!」
話している間、私の手が止まっていたことに気付いて。
そんなこと、気にしなくてもいいのに。
「ふふふ、ありがとう」
聞こえないかもしれない音量で、小さく呟く。
ちらりと視線をやると、二人とも小さく笑っていた。
コーヒーを一気に飲み干す。
カフェインが、頭の中の霧をまたたく間に散らしていった。
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