千早「賽は、投げられた」
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450:名無しNIPPER[saga]
2018/04/25(水) 18:02:10.64 ID:H5ZWumHa0

「千早さん、春香はまだ寝てるの?」


去り際、不意に美希が春香の名前を口にした。


「ええ。今日も会ってきたけれど……」

「むー……さすがのミキも、ここまでお寝坊さんじゃないよ」

「美希のはただの怠けじゃないか」

「違うの。個性って言ってほしいな」


そういって胸を張ってから、美希は口を尖らせた。


「千早さんも春香に、早く起きてって言っておいて。一緒に服買いに行かなきゃだから!」

「服を?」

「ここ数年、あまり買ってないんだって。若いコはおしゃれしなきゃなの!」

「プロデューサーが言っていたのかしら」

「天海さんのお母さんが教えてくれたんだよ。そしたら美希、張り切っちゃってさ」


聞くと、他のみんなも時々、春香のお母さんと会うことがあるらしい。

春香の存在が少しずつ、私たちの輪の中で当たり前になっていく。


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