千早「賽は、投げられた」
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409:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:21:03.37 ID:90dRlIqZ0

いつか扉に巻き付いた鎖。

固く掴んで放さない南京錠。

それらは、もう無い。


けれど、扉の向こうからは誰も来ない。

こちらからも、開けられない。


「如月千早」


鏡よ鏡、鏡さん。


「この気持ちは、どうしたら春香に伝えられるかしら」


鏡に映った私が、口をぱくぱく。

口を、ぱくぱく。


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