357:名無しNIPPER[saga]
2018/04/09(月) 22:09:18.28 ID:Zo4S+Uss0
「ぅあぁ……ぁ、あぐぅうぅ……!」
堪えようとする。
けれど、嗚咽は喉の奥に留まっていてはくれない。
ぼろぼろと落ちる涙。
口から漏れる泣き声。
私はもう、我慢することができなかった。
「はる、か」
濡れそぼった情けない顔を、手のひらで覆う。
「私が、そうだったのね」
その日記に記されていたのは、かつて私が春香に語った出来事たち。
彼女が目を輝かせながら、食い入るように聞いていた日々。
『わた、しの、おもい……ぜんぶぜんぶ、うそになっちゃう……!』
病床に臥せる彼女の、たった一つの、大切な想い。
640Res/352.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20