千早「賽は、投げられた」
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344:名無しNIPPER[saga]
2018/04/09(月) 21:53:27.82 ID:Zo4S+Uss0

「読まなくちゃ……でも、私……」


凍てついたように、指は動かない。

雨に濡れ、冷えて縮こまった私の心は、あと一歩を踏み出すことができない。


いつか七色に彩られていた心のキャンバス。

今はまるで、埃を含んだ雨水のようにくすんでいて。

幼いあの日、掌から幸せが零れ落ちたあの日。

部屋の隅で泣きもせずに座り込んでいた、あの日のように。


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