千早「賽は、投げられた」
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333:名無しNIPPER[saga]
2018/04/09(月) 21:45:11.08 ID:Zo4S+Uss0

雨粒でない雫が頬を伝った時。

突然、雨が止んだ。


「傘を忘れたのかね?」


声を掛けられて見上げると、傘を差した社長がいた。


「如月君が、雨に打たれながら歩いている姿が見えてね」


そう言うと、私の反応も待たずに、傘の柄を差し出してきた。


「風邪を引くといけない。使いなさい」

「……結構です」


私は社長の視線から逃げるように、速足気味に傘から出た。


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