28:名無しNIPPER[saga]
2018/03/28(水) 16:58:44.13 ID:+0zrf0Mn0
手に入れる寸前のつもりだった。
実際には寸前どころか、ゴールへ向かって歩んですらもいなかった。
最初から私は背を向けて、反対方向へ独り歩んでいたのだった。
足腰が砕け、地べたにへたり込む。
幸せの青い鳥など、どこにもいやしない。
鳥籠の中を覗こうにも、それは最初に壊れてしまった。
投げ出すことを許せないなどと言っておきながら、この様だ。
私は弱い。
弱い私には、もう賽を投げる勇気はない。
このすごろくは、私に苦難しか与えない。
もう、さいころなんて振りたくない。
もう、こんなゲームは降りたい。
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