27:名無しNIPPER[saga]
2018/03/28(水) 16:57:49.99 ID:+0zrf0Mn0
確かに、歌への想いはあった。
それは、私も、みんなも。
けれど、根底にある“もの”が、決定的に違った。
私は、歌に対して盲目的だった。
私には歌しかなかった。
私が思う理想しかなかった。
みんなには歌以外もあった。
歌を取り巻く、各々の幸せがあった。
それらの幸せから紡がれる歌があった。
沢山の幸せの中に歌も含まれるみんな。
歌の中にしか幸せを見出せない私。
“合唱”が“独唱”に変わるのに、そう時間はかからなかった。
私は再び、幸せのかけらを、完全に見失った。
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