千早「賽は、投げられた」
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224:名無しNIPPER[saga]
2018/04/04(水) 10:10:23.02 ID:Uj/nf4tu0

覚えのあるシャンプーの香りが、私の鼻腔をくすぐった。


髪は肩よりも少し長い。


「……ぁ」

「……? 千早、どうした?」


きっと入院している内に、髪は本来の長さよりも伸びていて。


「名前は……はる、か……?」

「ああ、天海春香っていうんだ。近所に住んでる子なんだよ」


その寝顔は、何度も見たことのある顔で。


私は、この子を知っていた。



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