千早「賽は、投げられた」
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223:名無しNIPPER[saga]
2018/04/04(水) 10:09:35.70 ID:Uj/nf4tu0

無機質な白い壁に囲まれ、締め切られた病室。

傍の棚に置かれた花瓶に挿されたオレンジ色のガーベラ。

綺麗に畳まれ、椅子の上に置かれたパジャマ。

そんな場所で、女の子は眠っていた。


部屋には微かに、甘い香りが漂う。

差し入れのお菓子か何かだろうか。


プロデューサーは、その顔を覗き込みながら声をかける。


「ぐっすり寝てるところ、たびたび出入りして悪いな」


私もプロデューサーの後ろから、寝顔を覗き込む。


……。

……?


見覚えがある。

どこかで会ったことがある?


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