千早「賽は、投げられた」
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18:名無しNIPPER[saga]
2018/03/28(水) 16:52:56.35 ID:+0zrf0Mn0


さいころを振る。


『2』


駒を進める。


『合唱コンクールに出場する』

『1マス進む』


中学校。

私はまた、歌う喜びに心を開き始めていた。

相変わらずみんなは、無愛想な私を腫れ者扱い。

私も、みんなと関わろうとはしない。

それでも、歌う時はみんなと一緒だった。


私は声を張り上げ、導くように歌う。

その時だけは、みんなついてきてくれた。


コンクールで大きな結果を出すことは出来なかったけれど。

私が大きな声を出せば、みんなも大きな声を出す。

歌う度に、みんなが喜んでくれた。





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