千早「賽は、投げられた」
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128:名無しNIPPER[saga]
2018/03/29(木) 21:43:48.28 ID:nKI6vhSl0


放物線を描きながら飛んで行く。


これは、零れ落ちたものでも、すっぽ抜けたものでもない。

間違いなく、私が自分の意志で放ったもの。


私自身によって決められる運命。

これまで私が逃げ続けていたもの。



さいころが地面に落ちる。

かつん、と音を立てて跳ねた。

もう一度地面にぶつかると、そのままころころと転がった。


転がっていたのは、ほんの一瞬のはず。

その一瞬が、私には異様なほど長く感じられた。




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