123:名無しNIPPER[saga]
2018/03/29(木) 21:40:53.77 ID:nKI6vhSl0
私はじっと、すごろくを眺めていた。
随分とたくさんのマス目を歩いてきたものだ。
「もうこんなに歩いてたんだね」
「そうね。手を引いてもらってばかりだったから、気付かなかったわ」
「えー、千早ちゃんはまるで私のせいみたいに言う」
「でも、そうじゃないかしら?」
「ずるいよー!」
ぽかぽかと背中を叩かれる。
その微笑ましさに、つい笑ってしまう。
それを見たのか、ぽかぽかと叩く回数が更に増える。
叩かれれば叩かれるほど、口から洩れる笑い声は大きくなった。
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