119:名無しNIPPER[saga]
2018/03/29(木) 21:37:40.45 ID:nKI6vhSl0
「もう引っ張ってあげるほどの力はないけど」
「これくらいなら、してあげられるよ」
ずきずきと胸の奥底が痛む。
そこに暖かい手が当てられた。
「痛く、なくなった?」
「少し楽になったわ」
そう答えると、彼女は満足そうな笑顔を浮かべた。
額には、じんわりと汗が滲んでいる。
彼女は最近、辛そうな表情をすることが多い。
私に負けず劣らず、痛みを堪えるような表情をしている。
この子は、どうしてここまで、私のことを。
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