千早「賽は、投げられた」
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1:名無しNIPPER[saga]
2018/03/28(水) 16:38:08.09 ID:+0zrf0Mn0


それは、いつのことだっただろう。

私がこの世に生を受けて、一番最初のこと。

私が気付くよりも、ずっとずっと前のこと。

生まれたままの姿の私は、何も持っていなかった。


その目は、母親の姿を見つけてさぞ安心したことだろう。

今となっては、その時の記憶はない。

だから、全ては憶測でしかない。


私の前に置かれた、一枚のシート。

マス目ごとに出来事が書き記された、長い長いすごろく。

スタート地点に、私の駒がぽつんと佇む。

生まれた私は、まっさらな出発地点から始まったのだ。


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