伊織「『百年たってもやよいおり』? ……何よこれ」
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7:名無しNIPPER[saga]
2018/03/25(日) 22:20:02.57 ID:JKum/CnfO

しかし、仲間たちに会えるとなると今度は何とも言えない罪悪感のようなものが湧き上がってくるのだ。

辛いことも分かち合った仲間たちは皆アイドルの道を走り続け、自分だけが途中で舞台を降りた。

半ば裏切ったような別れ方をしたのに、今さらどんな顔をして会えばいいというのだろう。

そういう気持ちもあって、伊織は仲間との再会を心から喜べるかどうか不安だと感じているのだ。


見るともなく見ていた滑走路からは、飛行機が三月も終わりに近づいた空へ飛び立って行ってしまった。

別に飛行機に問いかけたつもりはないけれど、なんだか質問をはぐらかされたように思えて伊織はまた一つため息をつく。

仕方がないので今度は長年の相棒に聞いてみることにした。

足元のキャリーバッグのジッパーを少し下ろして中を弄ると、かなりくたびれてしまったけど安心を与えてくれる手応えがある。

「……ねえ、どう思う? うさちゃん」




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