伊織「『百年たってもやよいおり』? ……何よこれ」
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5:名無しNIPPER[saga]
2018/03/25(日) 22:14:39.83 ID:JKum/CnfO

伊織が店内に足を踏み入れると、既に席に着いて食事をしていた男性客何人かの視線を一度に集めることになった。

女性一人で定食屋、というのが物珍しかっただけかもしれないし、昔よりさらに美しく成長した彼女の容姿に目を奪われてしまったのかもしれない。

普通の女性ならこういう場面では尻込みをしてしまうところだが、しかし彼女にとって注目されることは昔から得意中の大得意だった。

それらの視線を跳ね返すつもりで睨みをきかせる。

すると、彼女を見ていた幾人かの男性たちはなぜか皆顔を赤らめて視線を逸らした。

流し目と勘違いでもしたのだろうか。

「……そういうつもりじゃないってのに、まったく」

伊織が日本へ帰ってきてから何度目かのため息をついたあと、恐る恐るといった様子で店員らしき男性が声をかけてきた。

「い、いらっしゃいませ。えーと、お一人様ですか?」

「ええ。隅っこの席に案内してくれる?」

「かしこまりました」




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