伊織「『百年たってもやよいおり』? ……何よこれ」
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4:名無しNIPPER[saga]
2018/03/25(日) 22:12:41.62 ID:JKum/CnfO

彼女ーー水瀬伊織が日本の地を踏むのは、実に数年ぶりのことになる。

しかし、伊織にはあまり懐かしいという実感がない。

彼女自身小さい頃から海外へ行く機会が多かったので、他の日本人よりも日本への執着が薄いというのもあるだろう。

それと、自分を待っていてくれている人がどれだけいるのか。

昔のように笑ってくれる人が、私にはどれだけいるのか。

そういう不安も懐かしさを薄れさせる原因になっているのかもしれない。

考え事をしながらレストラン街のラインナップを見て回っていた伊織だが、彼女のお腹は再びシンプルな主張する。

ぐぅ。

こんなことなら機内食はちゃんと食べておけば良かったかな、と伊織は少し後悔した。


改めて見ると、空港のレストラン街も昔とだいぶ変わったようだ。

日本食以外にも洋食、中華、ラーメン屋、ファーストフードにカフェなんかも揃っている。

「最近は色々あるのね。まあ、暇だから見てるだけだけど」

呟きながら少し歩いて回った後で、伊織は気づけば適当な定食屋の暖簾をくぐっていた。




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