伊織「『百年たってもやよいおり』? ……何よこれ」
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10:名無しNIPPER[saga]
2018/03/25(日) 22:25:46.93 ID:JKum/CnfO

水瀬伊織は、渡米前の中学二年生から三年生の一番多感な時期をアイドルとして過ごした。

その頃の彼女にとって大切なものは、自分の価値を世の中に……いや、父親に知らしめることだった。

それが自己顕示欲かと問われると、どこか違う気もする。

承認欲求だろうと言われても、あまりしっくりこない。

結局単なる反抗期だっただけなのでは、と彼女自身大人になった今は考える。

ともかく、良家のお嬢様に生まれ、家柄のために嫁がされて、それでもそこそこ幸せな人生を送ることができて、なんていうありがちな未来が見えてしまった幼い彼女は納得がいかなかった。

父親に自分という存在の尊さを認識させる手段として、伊織はアイドルを選んだのだ。




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