アナスタシア&一ノ瀬志希「はるのうた」
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63: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/29(木) 00:18:29.30 ID:UdBPP3xP0

 最初、周りは驚いていた。
 続いて諸手を挙げて喜び始めた。
 そのうち「天才」や「ギフテッド」と呼ばれ出した。
 いつの間にか、幾つもの目があたしに向けられていた。

 あたしは望むものを片っ端から解きほぐし、理解することしか頭になかった。

 やがて喜びの声は困惑と不審のそれに変わっていく。
 ちっぽけな子供がみんなの理解を越えていく。
 その度合いがある閾値を過ぎた時、子供は子供ではなく「手に負えないもの」になっていく。

 パパは自身も研究者だったから、あたしの理解力を「好都合」くらいに考えて、あえて放任した。


 ママは、あたしの眼を恐れ始めた。



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