31: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/23(金) 17:43:20.80 ID:afcOeBV+0
俺はその後、彼女をどうするかの判断をしきれないでいた。
志希の狙いもわかる。二人の間にわだかまりはなく、両方納得ずくでああしているようだ
飽きっぽいと見られがちな志希だが、ある事柄においてはその限りではない。
32: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/23(金) 17:43:52.26 ID:afcOeBV+0
「? どうしたイヴ?」
「いえ〜。まろーす……マロース……」
あ!
33: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/23(金) 17:44:49.60 ID:afcOeBV+0
何があったのかを説明してみせると、イヴは頬に指を当ててうーんと考え込んだ。
「そうだったんですか〜……。そういえば、日本に小さいお孫さんがいるって聞いたことがありますねぇ」
「そっかサンタ繋がりか。なあイヴ、そのマロースさんと連絡が取れるか? お孫さんについて話を聞けるかもしれない」
34: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/23(金) 17:53:00.45 ID:afcOeBV+0
「大丈夫ですぅ! すっかりご無沙汰でしたし、ブリッツェンも会いたいって!」
「って言うけどお前ロシアまで、しかもこっちはこんな天気だし……!」
えへんっ、とイヴは胸を張った。ブリッツェンも張った。
35: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/23(金) 17:53:42.56 ID:afcOeBV+0
かきゅっ(瓶の蓋を開ける)。
がぽっ(ブリッツェンの口に突っ込む)。
ごくっ、ごくっ、ごくっ、ごくっ………………ぷはっ。
36: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/23(金) 17:54:21.29 ID:afcOeBV+0
イヴは隅っこからソリを取り出してブリッツェンにくくりつけた。
「何かわかったら、すぐお知らせしますね。お孫さんはプロデューサーさんと志希ちゃんにお任せします〜!」
「あ、ああ! とにかく気を付けて! お祖父さんにもよろしくな!」
37: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/23(金) 18:04:26.47 ID:afcOeBV+0
「ぽこっ」
にゅっと美穂がコタツから顔を出し、人間に戻った。
38: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/23(金) 18:05:16.17 ID:afcOeBV+0
「どんな形で解決するにしても、あの子に何か苦痛を伴うような形にはしたくないし」
「……」
「北海道からここまで来たってことは、そうしたい何かがあったんだと思う。
志希やフレデリカとの関係もまずくはないみたいだし、引き剥がして送り返すってのもなんだかな……。
39: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/23(金) 18:06:17.74 ID:afcOeBV+0
一旦切ります。
スネグーラチカは、杏仁豆腐先生のアクリルキーホルダーのイラストから拝借した設定です。
40:名無しNIPPER[sage]
2018/03/25(日) 11:51:28.05 ID:3if//ARwo
スピッツ期待
41:名無しNIPPER
2018/03/26(月) 01:14:49.98 ID:riLQnhfG0
このシリーズ好き
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