108: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/30(金) 04:04:15.62 ID:uXClwahM0
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昔むかし、あるところに雪だるまがいました。
知識と論理で凝り固まる、融けたら終わりの雪のカタマリです。
変なニオイのするお兄さんがやってきて、そこにガラスの靴を埋め込みました。
いつも笑ってる金髪娘がやってきて、閃きのスパイスを振りかけました。
悪魔的いいニオイのギャルが、サイズぴったりのレッスンシューズを添えました。
大人びた女の子が颯爽と現れて、艶やかなリップの色を加えました。
自称フツーの京娘がふらっと寄って、全体のカタチをなかなかいい感じに整えました。
他にもナイスな駄洒落を添えたり、ご利益たっぷりのお守りを括り付けたり、ハンバーグをお供えしたり、
いなせなスナップ写真を撮ったり、ツリーのてっぺんの星を刺したり、鮮やかなお花を置いたり、ほかほかご飯があったり、
たぬきとかきつねとかうさぎとかのもふもふ毛がこれでもかと埋め込まれたり。
白一色の雪は、だんだん見慣れない色に包まれていきました。
そして実は、それは終わりではなく、始まりだったのです。
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