ときメモ2主人公「剣道師範の道へ進んだ」【ときメモ2SS】
1- 20
95:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 11:02:51.32 ID:64NdpKek0

一文字「……あのさ」

二郎「ん?」

一文字「高校時代、本当にごめんね。ボク、卒業式のとき、君をちょっとだけ避けてたんだ」

二郎「……あぁ、知ってるよ」

おかげで俺はバッドエンドだった。まぁ今は感謝してるが。

一文字「ボクね、ずっと後悔してた……」

一文字「君に告白できなかったこと……君のこと好きだったんだ、ボク」

二郎「………」

まるで「いまだから言える」くらいのノリではないことは、なんとなくわかった。

一文字「しばらくは料理の専門学校でも気にしてて、上手に男の子と関わることができなくて、そのまま卒業して、ようやくボクのことを理解してくれる男性に出会ったんだ」

二郎「ふーん」

俺は目の前の料理を食べながら聞いていた。中々おいしいオードブルだ。サラダの上に贅沢な海鮮が盛り付けられている。

一文字「で、ボク、その男の人と結婚したんだ」

二郎「へえ、なんか後悔しているようには感じないな」

一文字「その頃はね、確かに幸せだったよ。ようやく君のことを吹っ切ることができて、ボク、毎日楽しかった」

一文字「でも、その人は借金があって、ボク、そのことを注意したら」

一文字「ある日彼は豹変して……毎日毎日ボクに暴力を奮うようになったんだ」

二郎「………」

一文字「お兄ちゃんが止めにきてくれたけど、夫は強いから、ボクのお兄ちゃんでも勝てなかったんだ」

一文字「それで、借金は膨らむし、ボクの生傷は増えるし、本当に散々だった……」

一文字「その時、初めて気づいたんだ。君の存在のありがたみを……光ちゃんが卒業式の直前に言っていたような人じゃないってことも……」

二郎「………」

俺は一文字さんの話を適当に聞き流しながら、メインディッシュを待った。ラム肉の洋風仕込みを頼んだはずだが……


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
116Res/81.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice