8: ◆7OUWtrrklk[saga]
2018/03/22(木) 17:52:57.87 ID:i93qXE2v0
提督(潜水中は外の声が聞こえないのがネックだが……。問題ないだろう)
提督の読みは半分当たっていた。確かに声の主は読み通り先ほどまで提督が浮かんでいた場所、つまり今提督が目指している場所と真逆の方に進んでいたのだ。
しかし提督は完全に忘れていた。逃げることに夢中で、お気に入りの場所を守るのに必死で、あることを忘れていたのだ。
提督(このまま行った後に着替えて司令室に戻れば問題ない……ん?)
もう一度言う。
提督は先ほどまで全裸で海に浮いていたのだ。
そのままに、着の身着のまま逃げ出したのだ。何も着ていないのに。
提督(……服、置きっぱなしだったな……)
思い出して振り返ると丁度水中に一つの物体が投げ込まれていた。
まぎれもなく、提督の服であった。
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