5: ◆7OUWtrrklk[saga]
2018/03/22(木) 17:51:29.57 ID:i93qXE2v0
叢雲「……んっ」
提督の唇と叢雲の唇が触れる。
最初は短く、次は長く。提督が舌を入れると叢雲はそれに答えるように自分のを絡める。舐るように、溶け合うように、蛇のように互いの咥内で蠢きだす。
事務仕事などで集中が完全に切れたり、ストレスがたまった時などに出る提督の癖。
たっぷり三十秒。司令室には水音だけが響いた。
叢雲「……っぷは。今日はいつもよりねちっこいわね。……なにかあったの?」
提督「……今日は一段と書類が多かった。疲れているからだろう」
叢雲「ふぅん……。ま、いいわ。ほら、んぁ……」
叢雲がべーっと舌を出すと、それを提督は唇で食む。強く、しかし優しく、その感触を楽しむように。
ゆっくりと叢雲の舌を根本まで食んだ後は再び提督の舌が動き出す。
咥内で伸ばされた舌は叢雲の上あごの奥歯を触り、そのまま滑らせる。
叢雲(……なにか、嫌な命令があったのね。ほんっと不器用ねコイツは)
いつもならもうこの提督の癖も終わっているころだが、まだその気配はない。歯まで行くのはそれこそ久しぶりのことだった。
叢雲(以前は……大規模作戦で激戦区への艦隊出撃を大本営から命令された時だったかしらね)
その時の旗艦は自分だったからよく覚えている。出撃の前夜にも求められたのはその時が初めてだったのもあるが。
しかし、その時以来ということはまた大本営からの指令が届いたのだろう。
ならば自分ができることは他の娘に示しがつくようにコイツを元気づけることだ。精一杯、提督として、皆が帰ってこられる居場所として立たせる勇気を与えることが今の自分の仕事なのだ。
提督「……、ふぅ。……ありがとう、叢雲。もう大丈んむっ」
提督の言葉を遮って叢雲は唇を重ねる。舌で提督の口をこじ開けて提督の舌をお返しだと言わんばかりに吸う。
叢雲「なに遠慮してんのよ。……ほら、まだ足りないって顔してるわよ。あたしに隠し事はできないこと、知ってるでしょ?」
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