加蓮「……ねえ、私の眷属になってよ」奈緒「え……」
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39:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 17:58:08.18 ID:RrjEOvhp0
「えっ!!足が!」

「魔法が得意じゃなくても一時的に足を止めることぐらいならできるんだよ!」

そう言いながらあたしは魔法の刃のない右側から、加蓮の後ろに回り込む。
魔法の刃はコントロールが難しく、足が凍って動けない今、背後からの攻撃はかわせないはず!

「くらえ!」

あたしが思いっきり剣を振り下ろしたところには誰もいなかった。
なぜだ……。加蓮は動けないはずだ。どうしてかわされたんだ……。

「いや〜危なかったよ。」

加蓮はいつのまにかあたしの背後に立っていた。あたしは急いで振り向く。

「なんで動けたんだ!?足は凍ってたはず……」

「確かに凍ってたね。でもほら」

加蓮が霧になっていって視界から消える。

「後ろだよー」

「え!?」

急いで振り向くと加蓮がいた。

「驚いた?私、いろいろと変身できるんだ。」

「そんなの聞いたことない……」

「だろうね。吸血鬼の特権ってやつ?他にもコウモリとかヘビになれるよ」

はぁ……とあたしはため息をつく。
こんなやつにどうやって攻撃を当てればいいのか。霧全てに魔法を撃つぐらいか……。
今のあたしにはどうにもできそうもない。
あとは不意打ちだが……加蓮も警戒するだろうしこれもできそうにない。



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