加蓮「……ねえ、私の眷属になってよ」奈緒「え……」
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20:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 13:04:11.61 ID:RrjEOvhp0
「……決まったよ」

「答えを聞かせて?」

「助けてくれたのはありがたいけど、それはできない」

「……なんで?」

「私はアーニャのところに行かなくちゃならないんだ。人間社会で生きていけないのは困る」

「そんなに王女様のことが大事なんだ……」

「ああ……」

「そっか……残念だよ」

私が目線を落とすと加蓮は心底がっかりしたようにそう呟いた。

「じゃあ……」

「ここで干からびるまで血を吸わせてもらうよ!」

突然屋敷が揺れだす。加蓮の目の色が紅くなり、加蓮から溢れる魔力がひしひしと伝わってくる。やっぱこうなるよな……。それにしても吸血鬼の魔力やべーな。近くにいるだけで気圧されるぜ……。こうなったらしょうがない。最後の手段だ。

「まあ待て。話は最後まで聞け」

「……なに?」

加蓮は睨むようにあたしに目線を向ける。
怖ぇ……。ここからは1つでも間違えたらゲームオーバーだ。

「私は眷属にはなれない。でも加蓮の条件は飲むことができる」

「は?」

「死なない程度なら血だって吸っていい。屋敷にだって一緒に住んでやる」

「ふーん……。それならまあいっか」

加蓮の魔力が収まっていき、目の色も元に戻る。
ふぅ……。怖かったぜ。怒らせないようにしないとな。



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