加蓮「……ねえ、私の眷属になってよ」奈緒「え……」
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名無しNIPPER
[saga]
2018/03/21(水) 03:23:15.33 ID:RrjEOvhp0
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決死の思いで走り、なんとか馬までたどり着いた。
後ろからはあの魔物が迫ってくる様子は何故かない。
今がチャンスだと急いで馬にまたがる。
いざ駆け出そうとした瞬間、目の前に木の山が降ってきた。後ろを振り向くと、あの猿型魔物の周りの木が無くなっていた。どうやら周りの木をむしり取って私たちの目の前に投げ、逃げ道を防いだらしい。
まずは逃げ道を防ぐとは……。まったく……賢い野郎だぜ。
こうなったら戦うしかない!
あの魔物は逃げ道を防いだことを確認するとこちらに向かってきている。
あたしは馬から降り、再び剣を抜いて斬りかかる。
「えいや!」
あたしの剣が真っ二つに折れる。
「えっ……」
くそっ!国から支給される剣じゃダメか!武器がなかったらどうにもならねぇ……。得意じゃないけど魔法で……!
「火炎魔法!」
だめだ……。魔物の体毛が少し焦げたぐらいでまともなダメージになっていない。万事休すか……。
魔物の手があたしに向けて振り下ろされる。
なんとか、かわし続けているがこれも時間の問題だろう。なにか、なにか方法はないのか!?
「ガハッ……」
魔物の攻撃をモロに受け、森の中に吹き飛ばされる。
くそっ、打開策を考えるのに夢中になりすぎたか。
魔物はトドメを刺したと思ったのかこれ以上追ってこない。
それにしてもこれは本格的にやべぇ……。体も動かないし、視界もぼやけてきた……。アーニャと約束したのに……。くそ……。
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