76:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 01:44:14.43 ID:EAF0Yir90
「それよりもキミにひとつ言っておきたいことがあります。
これから先誰に尋ねられようと決して呪いのビデオの内容を教えないでください。」
「え?だって絵なら…
杉下さんが処分しちゃったじゃないですか?内容なんかもう伝えられないですよ。」
「山村貞子の呪いは呪いのビデオに限らず…絵になっても呪いが有効でした。
つまりもしかしたらですよ…これは僕の想像になりますが…
彼女の呪いは手記や最悪…口頭での説明でも呪いが可能かもしれません。」
「そんな…今
更そんなこと言ってもこの件に関わっている人がどれだけいると思ってるんですか!?
山村貞子や伊熊平八郎のことを調べた角田課長や
花の里で老婆の方言を教えてくれた幸子さん!捜査一課の伊丹さんたち!
それに大島の陣川さんや山村和江さんにも
既に貞子の呪いが掛けられているんですか!?」
「いえ、彼らには肝心の呪いのビデオの内容は明かしていません。
大島で撮られた陣川くんの画像を見るに呪いに掛かっているのは今のところ…
僕たちだけのはず。
僕たちが『歩く呪いのマスターテープ』になっている可能性があります。」
つまりこれからは自分たちだけで捜査を行わなくてはならないことにある。
確かに特命係は常に単独で捜査を行ってきた。
しかしこの事件に隠れている得体の知れない何かを相手にするのに
自分たちだけでは余りにも心細い。
右京とはちがい、カイトにはその不安が重く伸し掛った。
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