75:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 01:43:26.38 ID:EAF0Yir90
「今の話ですがどこかおかしくありませんか?」
「そりゃ夢の中の話ですからおかしいところはあるでしょう。」
「いえ、そうではなく…何故その女子学生は階段の上に恐怖を感じたはずなのに
舞台が突然『井戸』の方に移るのかです…
『女子学生』、それに『中年の男』と『長髪の女』…
僕はこの物語にはあともう一人登場人物がいるように思えるのですがね…」
そんな風にカイトの説明を聞き入る右京。
そんな右京だがなにやら用意を始めていた。
それは先ほど他の部屋から持ってきたシュレッダーだ。
そのシュレッダーに何かの用紙をセットしている。
一体何をしているのかとカイトが気になって見てみると…
「これ…早津さんが描いた呪いの絵じゃないですか!」
それは右京たちが呪われる原因となった早津が描いた絵だ。
それをシュレッダーに入れる右京。そして…
「あぁ…絵が処分されていく…」
なんとシュレッダーによって絵は細かく切断されてしまい復元不可能な状態になった。
何故こんな真似をするのか?
「危険だからですよ。この絵は既にビデオの役割を行ってしまった。」
確かに今となってはこの絵が呪いのビデオの役割を担ってしまった。
それを考えれば処分は妥当なのかもしれないのだが…
「これで心置きなく死ねますね…ハハ…」
「そんなに早く諦める必要もないと思いますがね。
あと3日あります。必ず僕たちが助かる糸口は見えるはずですよ。」
その励ましに力なく頷くカイト。
だが呪いの力は本物だ。それに呪いを解く答えは既に出ている。
それなのに何を調べろというのか?
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