42:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 01:02:39.90 ID:EAF0Yir90
「随分と古い方言を使うんですね。
そんな方言はこの島でもかなりのお年寄りの人じゃないと使いませんよ。
確か意味は…」
『その後、身体の具合はどうだ? 水遊びばかりしていると、お化けがくるぞ。』
『いいか、よそ者には気をつけろ。 お前は、来年子供を生むのだ。』
『娘っこだから、お婆ちゃんの言うことはよく聞いておけ。』
『地元の者で構わないじゃないか。』
それがあの方言の意味とのこと。
さすがにこれだけでは意味がわからないのだが…
「身体の具合はどうだ?水遊びばかりしているとお化けがくる?
よそ者には気を付けろ?お前は来年子供を生む?おばあちゃんの言う事は良く聞け。
地元の者でも構わないじゃないか?
これ…もう何の事だかさっぱりわからないんですけど?」
「つまりこれはお年寄りの忠告なのでしょうね。
里帰りした若い未婚の女性を心配しての忠告かもしれません。
若い女性のお身体の心配をして
よそ者つまり外の人間への警戒、子供の出産、大体こんなところでしょうか。」
恐らくこれはなんらかの忠告であると…
それでもこの方言が意味不明でもあることに変わりはないのだが…
さて、そんな質問ついでにカイトがこの女将にもうひとつあることを尋ねた。
「そうだ、女将さんくらいの年齢ならたぶん知っているんじゃないんですか?
俺たち山村貞子って女性を調べに来たんですけどね…」
「山村貞子ってひょっとして貞ちゃんのことかい?」
「山村貞子さん、ご存じなのですか?」
「ご存じも何も私はあの子とは同級生だからね、けどあの子は15年前に…」
「えぇ、確かに彼女は亡くなっています。
その山村貞子さんのことについて何か存じている事はありますか?」
カイトは思わず『ビンゴ!』とリアクションを取りながらもどうやら当たりを引いた。
この女将、どうやら右京たちが消息を辿っている山村貞子の同級生とのこと。
つまり貞子について詳しい情報が聞ける。そう思い色々と尋ねてみることにした。
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